えんぴつぶろぐ

子育て中のフロントエンドエンジニアのブログ。

2018年振り返り〜出産、ダブル育休、産技大、そして今後の生存戦略のこと〜

2019年あけましておめでとうございます。
もう2018年終わってしまったけれど私も振り返り記事を書く。
昨年は激動の1年だった。
ひとりの会社員からひとりの母にクラスチェンジし、生活と考え方の中心が自分から娘に変わった実感がある。

その中でも色々あったので順に振り返る。

2月:産休へ

産休に入ったのは、2月の予定日4週間前だった。
産前休暇は出産予定日6週間前*1から取得できるんだけど、その日は月初で、制度上税金を余計に払わなきゃいけないのもあって臨月ギリギリまで出社してた。

ただこれは、私の妊娠経過がずっと順調で、出社できないほどの体調不良もなく、
且つ座ってできるデスクワークで、
且つ家と会社が産院に比較的近く、通勤時間も短く、通勤ラッシュもそれほど酷くないという 良条件が揃っていたからこそできたことだったので、良い子のみんなは真似したり、周りの人に強要したりしてはいけません…。
出社はできてたけどやっぱりお腹は重いし、胃もたれ、動悸、腰痛、むくみetc..もあったのでしんどいはしんどかった。

引継ぎについては、小さいチームではあったけどリーダーをやっていたのでかなり時間をかけた。
上司や後任のメンバーに相談し始めたのは胎児の心拍が確認できたくらいの時期だから、かれこれ半年くらいかけて引継ぎのために動いてたことになる。
上司と何度も相談しながら後任を育てるところから始め、途中からリーダーも降りて見守りに徹し、最後の1ヶ月くらいは無事暇になりドキュメント整備おばさんになってた。

育休中もたまに会社のメンバーとは連絡取ったり近況を聞いたりしているけど、うまくやってるようで安心やら少し寂しいやら。

3月:出産

3月には無事女児を出産。
その時の詳しいレポートはこちら。
この日から生活は一変して、生活の中心が子供になった。

empitsu88.hatenablog.com

5月〜8月:夫とダブル育休

生後1ヶ月くらいまで実家で過ごしたあとは、夫が3ヶ月育児休業を取ってくれた。
取った経緯や育休中の過ごし方は夫が良い記事を書いてるので見てください!(宣伝)

a-tarime.blogspot.com

a-tarime.blogspot.com

この期間、夫は私と共に育児家事にフルコミットしてくれたので、今やひとりでも一日中面倒を見れるくらいパパスキルは高い。
なにより、夫婦ふたりで家庭を運営しているという共同経営者感覚がより強くなった。
育児は辛いこと、大変なことも多いけど 一緒に立ち向かう仲間がいるだけで精神的・体力的な負荷が激減するし、
家族3人で一日を過ごし、日々成長する娘の姿を夫婦で見守れるのは何事にも代えがたい経験だった。

12月:娘、生後9ヶ月

そして今は生後9ヶ月。

  • 起きてる間はほとんど2足で立ってる。
  • 時折2、3歩自力で歩くように!
  • 「いただきます」「ごちそうさま」のときは手を合わせて拍手してくれる。
  • 離乳食が3回食になって牛肉、豚肉、赤身魚、青身魚が食べれるように。
  • 身長70cm、体重8kgを越える。
  • よく喃語を喋るし、あやすとよく笑う。
  • 行動範囲がどんどん広がって全然目が離せない。

できることも増えてだいぶ赤ちゃんから人間に近づいてる感じがする。
本当に子供って昨日できなかったことが今日できるようになってる生き物で、一瞬一瞬が貴重。

その分、変わってしまったことも多い。
生まれたてのか細さはもう見る影もないし、
ギャラン反射*2やモロー反射*3もなくなったし、
ハンドリガード*4ももう見れないし、
自分で寝返りしたくせに自力で仰向けに戻れなくてえーんと泣いちゃったりすることもない。
成長が待ち遠しい一方、寂しさもある。
GooglePhotoにアップした娘の成長記録を定期的に見ては癒やされている。

子供は目が合うと毎回笑いかけてくれるし、ぐっすり寝ている顔は天使みたいでめちゃくちゃかわいい。
娘を見てると夫婦共々自然と笑顔が出るし産んで良かったなあと本当に思う。

今後の生存戦略に悩む

子供を産むということは、子供の人生も(少なくとも成人するまでは)背負うということ。
だから今後の生存戦略について色々考える。
子育てを楽しみ、仕事を楽しみ、健康を維持し、経済的にも苦労せず、子供と夫、そして自分の幸福度を保ち続けるにはどうしたらいいだろう?
なんせ人生あと50年以上は続く。子供のことまで考えると100年。

そう考えると今の職場、もっと言うと日本に依存するのはやっぱりだめで、どこででも生きていけるようにならないと苦労するだろうなと思う。
子供にグローバルな英才教育を受けさせるという選択肢もあるかもしれないけど、まずは自分の、市場価値を高めるのが先決。
今の会社が潰れるかもしれないし、
小1の壁にぶつかってフルタイムで会社に行くことができなくなるかもしれないし、
娘が学校に馴染めないかもしれないし、
自分がPTAとか学校の教育方針とかに嫌気が指すかもしれないし、
日本の少子高齢化によってますます子供が生きづらい世の中になるかもしれないし。
そういった、「ああ、この環境は脱しないとまずいな…」となったときに先立つものはやっぱりフットワークの軽さと自信なんじゃないかと思う。
場所や時間を選ばない柔軟な働き方ができるようになっておきたいし、そのためにはポータブルスキルとキャリアが欲しい。
幸いにもwebの仕事は他の職種に比べるとリモートワークもしやすいし、プログラミング言語は世界共通。
まずは英語で仕事できるくらいにはならんとな、っていうのに30代になって子供を産んでからようやく気づく…。
だから最近はスキマ時間にちまちま英語を勉強したり、プログラミングをしたりしている。
今すぐ日本を出たいとか、特別行きたい国を決めているわけではないけど、
「その気になったらいつでも行ける準備」をしておくことが大事だと思ってる。
ラブホの上野さんも「会社員は全員転職できる準備を日頃からした方がいい」って言ってた。

産技大で人間中心デザインを学び始めた

ということで自分のキャリアアップの一環として、10月から産業技術大学院大学の人間中心デザインプログラムも受け始めた。
もともと会社の同期が行ってて気になってはいたけど「毎週このためにノー残業で帰ったり週末の予定空け続ける自信ないわ…」と踏ん切りがつかないでいた。
でも、2019年は4月から職場復帰を予定している。(保育園に入れればね!)
育児と仕事と大学の三足のわらじは流石に難易度が高すぎる。
昼間会社に行っていると、残りの少ない時間で家事育児をこなさなきゃいけなくなるから夫婦共に負荷が増えるし、
復帰して保育園に預けたら娘も体調を崩すことが多くなるだろうし…。*5

だから今年を逃すと、娘の手がかからなくなる時期(10歳とか?)まで、もう受講するのは無理なのでは?と思って夫に相談。
当然授業がある時間は娘の面倒を夫にみてもらうことになるのでものすごく迷った。
けど、なんと快諾してくれた。
これには感謝しかない。
「いや平日日中はいつもワンオペで育児してくれてるんだからそれ以外の時間ぐらい好きなことしたらええやん」とのこと。
「育児も立派な仕事」と思っているからこその発言なんだろうと思う。
私は育休で家にいるんだから、普段仕事してる人にワンオペ育児やらせるのはなぁと、なんとなく申し訳ない気持ちがあったけど、それは呪いにすぎないのかもしれない。
確かに「家にいる方が家事育児全部やるべき。」って考えが罷り通ってしまったら、専業主婦や育児に専念してる人は24時間365日休みがなくなってしまうし、それって「外で働くのに比べて家で家事育児をするのは楽」というふうに下に見てるってことになる。
仕事と育児どっちが大変かは決められない*6し、夫も同じ考えらしい。

幸い娘の面倒を見てる日は、娘を見守りつつ乃木坂のDVDを見たり友達を家に招いたりして適度に楽しく過ごせているらしい。
こちらとしても「私の都合で貴重な週末に娘の面倒を看てくれてる」という負い目があるので、向こうに急な残業や飲み会や遊びの予定が入っても快く送り出せる。
むしろもっと頻繁に飲みに行ったり泊まりで遊びに行ったりフラリーマンしたりしてええんやで…とすら思う。

産技大では、UX/HCD/ユーザビリティの理論を基礎から学んだり、実際のプロダクトを題材にユーザービリティテストやユーザー調査/分析を実践したりと刺激的な経験ができている。
産前、事業会社で日々Webサービスの改善に腐心してた身としては、「わーこれもっと早く知っておいたほうがよかったやつ!!」て毎回感動している。

2019年は

キャリアとスキルを身に着けたいと思いつつ、まだまだ、やれてないことは色々残っている。
英語は全然身についてないし、
モダンフロントエンド開発の経験も足りないし、
読みたい本もたくさんあるし、
udemyの講座消化できてないし、
ブログも全然書けてないし、
当然娘とも毎日イチャイチャしたいし、
1歳の誕生日に向けて何を作るか考えたいし、
もーやりたいことが多すぎる。

自分の時間が持てるのは子供が寝ている時と、機嫌よく一人遊びしている時くらいなので、正直時間を作るのはなかなか大変ではある。
娘が成長するに連れて起きてる時間はどんどん伸びてるし、構ってあげないと泣くことも増えてきたので、今後どうなることやら…。
けどスキルアップしたいという気持ちは娘と家族が大切だからこそなので、無理しない程度に両立できたらいいな。
まずは無事職場復帰できるよう、保育園の1歳児クラスに内定しますように…🙏

*1:法律上、産前休暇は、本人が希望すれば産む直前まで働くことができる。一方で産後は、少なくとも6週間は働かせてはいけないと決まっている。

*2:身体をこすった方向に傾ける反射。おしりがフリフリしてくそかわいい。

*3:大きな音に反応してビクッと両手を大きく広げる仕草。これで昼寝から起きちゃうこともあって悩まされたけどくそかわいい。

*4:生後2ヶ月頃、自分の手の存在に気づいて、しげしげと手を見つめたり手を動かしたりする仕草。くそかわいい。

*5:でも、産技大に行ってみたら、なんと1歳の子を育てるワーママもいらっしゃった…おそるべし

*6:大変さの種類が違うし、どっちも大変だし、そもそも個人(子供の人数、月齢、性質、仕事の内容、勤務時間)によって前提が異なるのだから比べるのがナンセンスすぎると思ってる派。